・カルメルの霊性・ 日々神と親しく生きるには *いつくしみの特別聖年* 2016年5月

2016年5月13日

 

上野毛黙想母マリアは わたしたちが

困難のさなかにあるとき

闇夜を歩いているとき

神のいつくしみの愛を 母として

 すぐそばで 示してくださいます

      ~マリー・エウジェンヌ神父ocd~*

 

 

いつくしみの特別聖年の5月、マリアの月、聖母月が巡ってきました。
一般社会でも多くの国で「母の日」を祝います。命を生み、育ててくれた母への感謝、その母をくだっさった創造主への感謝!この聖母月の日々、わたしたちの人生の様々な道程で常に共に歩んでくださる母マリアに心からの感謝!

聖母マリアは母としての本能、非常に超自然化された本能によって、母性を発揮して神のいつくしみを注がれるといえるかもしれません。 自然性において母親がもっている特権、影響力、優しさ、デリケートさをマリアは超自然的な母性で備えておられます。

・・・キリストの神秘体に危険が迫り、弱さのどん底にあった時、教会は本能的に母の方に目を向けました。いいえ、むしろ教会が母を呼び求める前に、聖母は援助の手をさしのべようと待ちかまえておられました。聖母を貧しい者、弱い者に向かわせるのは、まさしく聖母の恵み、賜物である母性です。そしてそれは神のいつくしみのみ業でした。*

 

伊従 信子(いより のぶこ)

ノートルダム・ド・ヴィ

*『いのりの道をゆくーーマリー・エウジェンヌ神父とともに』聖母文庫、聖母の騎士社