・カルメルの霊性・ 被昇天のマリア 伊従信子 2018年8月

2018年8月14日

被昇天の祝日おめでとうございます。

八月十五日はキリストの母マリアが天にあげられた祝日です。

マリアは母としてキリストと最も深く結ばれておられ、真っ先にキリストの復活と栄光にあずかっておられることを教会はこの祝日にあたり祝います。

たしかに、被昇天のマリアはキリストの復活を通して与えられる命の充満に光り輝いておられます。でも、この被昇天の祝日は、聖母だけでなく、わたしたち一人ひとりの祝日でもあることをも思いおこしたい。

キリストはご自分の救いのみ業に全面的に協力された母マリアを救いの初穂とされ、被昇天のマリアはキリストを信じるすべての人々に与えられる「保証」なのです。ですから、わたくしたちは被昇天のマリアをわたくしたちの「希望」の星として走り、神の慈しみの宝をいただきに被昇天の聖母へ向かいましょう。

被昇天の聖母を通して与えられる慈しみの宝は無償の贈り物です!! この恵みを見逃さないように・・・なぜ無償の賜物なのでしょう。わたくしたちの功徳、努力とはまったく無関係に聖母は与えてくださるからです。

被昇天の光のうちにマリアの勝利の光を見て、わたくしたちはこの目的地、終点を見つめていなくてはなりません。この力、美しさ、霊的母性にわたくしたちも呼ばれているのです。
伊従 信子

全能永遠の神よ、あなたはおんひとり子の母、汚れのないおとめマリアを体も魂もともに天の栄光に上げられました。信じるわたしたちがいつも天の国を求め、母マリアとともに永遠の喜びに入ることができますように

                    ~典礼の祈りより~